ゆとりを作る働きかけ

文部省は進学指導要領に、子どもたちに「生きる力」を育成するために「ゆとり」が必要であると述べています。「生きる力」「ゆとり教育」は、その当時セットのキャッチフレーズとして、多くのメディアを賑わせ、教育の現場では完全五日制が実地されるようになりました。本当に子どもたちが自ら学ぶための「意欲」「思考力」「判断力」「表現力」を育てるための教育的指導が、学校などの教育現場で働きかけられていたのであれば、現実的に「子どもたちの思考能力の低下」はみられなかったのではないかというのが個人的な考えでもあります。「ゆとり教育」が子どもたちの育成に正しく働きかけを行えなかったというポイントは、「ゆとり教育」なるものを実地する前に、まずは日本の義務教育の学習システムの在り方を徹底的に見直すべきであったのではと今更ながらに考えております。というのも現在、息子をはじめとするご近所の子どもたちは、遊ぶ時間もままならないほど、英会話教室やら、学習塾などに多くの時間を費やしています。新型コロナの影響で自宅で一緒に過ごす時間は多少増えましたが、それでも学習塾のオンライン授業などが開校されはじめると、常にデジタル機器やモニターとにらめっこの毎日です。当時「ゆとり教育」を、めざしていた日本社会は、子どもたちにいったい何を与えたかったのか、もう一度、整理してみる必要性があるような気がしてなりません。

返信を残す

必須項目には印がついています*